【速報】レクサス新型「ES」ついに日本初公開! 7年ぶりのフルモデルチェンジで際立つ「新時代のスピンドル」と「3つの電動化パワートレイン」に迫る
2026年春、日本のセダン市場に新たな風が吹き込みます。
レクサスは2025年10月1日、ブランドを長年にわたり支えてきた基幹モデルである新型セダン「ES」を、日本国内で初めて披露いたしました。約7年ぶりとなる全面刷新を経て、通算8代目へと進化を遂げたこの新型ESは、レクサスが掲げる電動化時代におけるセダン像を体現するモデルとして、大きな注目を集めています。
まず中国市場での展開を皮切りに、その後、2026年春には満を持して日本市場への導入が予定されています。同日開催された関係者向けの発表会では、日本仕様として導入されるグレード構成や、詳細な技術仕様についても具体的に明らかにされました。
レクサスの歴史を築いた「ES」— 世界中で愛される普遍的な価値
「ES」というモデルは、レクサスの歴史において非常に重要な役割を果たしてきました。
1989年の初代誕生以来、このモデルはレクサスブランドが世界へと羽ばたくための礎を築いた存在です。かつてトヨタが日本国内で展開していた「カムリプロミネント」や「ウィンダム」をベースに開発され、特に北米市場において、レクサスブランドの最初の成功を刻んだ立役者でもあります。
以来、ESは80以上の国と地域で展開され続け、その質の高さと快適性によって世界中で高い人気を誇っています。特に中国市場では、2024年8月時点で累計販売台数100万台を突破するという驚異的な実績を達成し、その普遍的な魅力を証明しています。
そして、2025年4月には、7年ぶりとなるフルモデルチェンジを経て、通算8代目へと大きく進化を遂げたのです。
開発コンセプトは「Experience Elegance and Electrified Sedan」
新型ESが掲げる開発コンセプトは、「Experience Elegance and Electrified Sedan(エクスペリエンス・エレガンス&エレクトリファイド・セダン)」です。
これは、ESが伝統的に持つ上質さとエレガンスに、電動化技術を融合させることで、セダンとしての魅力をさらに新たな次元へと高めることを意味しています。
開発を統括されたチーフエンジニアの千足浩平氏は、新型ESに込められた想いを次のように語られました。
「エレガンスとは、単なる見た目の美しさではなく、余裕ある走りと品のある佇まいを示すものです。そして、電動化は、その走る歓びをさらに進化させるための手段であると捉えています。レクサスが長年培ってきた圧倒的な静粛性や快適な乗り心地を継承しつつ、お客様の五感を刺激するような体験を提供したいと考えています。」
斬新なデザイン哲学:新時代の「スピンドル顔」と「一文字ライト」
新型ESの外観デザインは、2023年のジャパンモビリティショーで披露された**コンセプトカー「LF-ZC」**から着想を得ており、レクサスの新たなデザイン哲学を色濃く反映しています。
最も目を引くのは、ツインLシグネチャーランプを採用した新しいフロントフェイスです。伝統のスピンドル形状は、正面からボディ側面へと連続的に続くような独創的な存在感を強調し、未来的な印象を与えます。
ボディサイドは、流麗なシルエットと低重心のフォルムが見事に融合し、ショルダー部の力強い張り出しがダイナミックさを演出しています。
そして、リアまわりには、一文字型のテールランプと、レクサスエンブレムに代わり発光する「LEXUS」ロゴを一体化させた新デザインの「リヤLシグネチャーランプ」が導入されました。これにより、洗練された美しさと、路面をしっかりと捉える安定感を兼ね備えた姿に仕上がっています。
拡大されたボディサイズと開放的なキャビン
新型ESは、ボディサイズも大幅に拡大されています。
- 全長:5140mm(先代比
)
- 全幅:1920mm
- 全高:1555-1560mm
- ホイールベース:2950mm(先代比
)
特に全長とホイールベースの延長により、室内空間は大幅に拡大されました。着座位置の改善や、ガラスエリアの拡大、さらにはパノラマルーフの採用などによって、乗員全てに格段に開放感のあるキャビンを提供します。
先進技術と伝統が融合したインテリア
インテリアデザインは、先進技術と日本の伝統美が融合した、シンプルかつ洗練された空間となっています。
ドライバー正面には12.3インチの液晶メーター、中央には大型のインフォテインメントディスプレイが装備されています。物理スイッチ類には、「Responsive Hidden Switches(レスポンシブヒドゥンスイッチ)」と呼ばれる新方式が導入されました。これは、ユーザーが手をかざすと操作部が浮かび上がる仕組みで、デザイン性を損なうことなく、高い機能性を両立させています。
内装素材には、日本の自然美を感じさせる竹をモチーフにした「Bamboo Layering(バンブーレイヤリング)」や、シンプルさを追求した「Modern Bamboo(モダンバンブー)」が採用されています。さらに、精緻な幾何学模様が特徴の「Micro Geometric(マイクロ ジオメトリック)」など、多様な加飾が用意されています。
これらの素材は、光や音、香りといった五感と連動する演出も取り入れられており、乗るたびに心地よさと発見に満ちた体験を提供します。
走りの進化:TNGA GA-Kプラットフォームと3種類のパワートレイン
新型ESの走行性能は、TNGA GA-Kプラットフォームをさらに進化させることで、大幅に向上しました。
ボディ剛性が高められ、ドライバーの操作に対する応答性が向上しています。サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リアには新たにマルチリンク式を採用。これにより、路面からの入力をしなやかに受け止め、フラットで安定した走行フィーリングを実現しています。
さらに、ダイナミックリアステアリング(DRS)を組み合わせることで、高速走行時の高い安定性と、市街地での優れた取り回しの良さを両立させています。
日本導入予定の3つのパワートレイン
日本仕様として導入されるパワートレインは、ハイブリッド(HEV)とバッテリーEV(BEV)の2種類、合計3つの選択肢が展開される予定です。これは、電動化時代におけるレクサスの多様な選択肢を提示するものです。
- ハイブリッド「ES350h」
- 2.5リッター直列4気筒エンジンを搭載。
- システム最高出力は**182kW(約247馬力)**を発揮。
- 駆動方式は**前輪駆動(FWD)と四輪駆動(AWD)**が設定されます。
- バッテリーEV「ES350e」
- 最高出力**165kW(約224馬力)**を発生する電動モデル。
- 航続距離(CLTCモード)は約685kmを目標値としています。
- 高性能バッテリーEV「ES500e」
- システム最高出力252kW(約343馬力)を誇る高性能AWDモデル。
- レクサス独自の**電動四輪駆動システム「DIRECT4」**が組み込まれ、スポーティな走りと卓越した安定性を両立。
- 航続距離(CLTCモード)は約610kmを目標値としています。
安全装備も最新世代へ進化
安全面についても、レクサスは最新の技術を投入しています。
新型ESには、最新世代の「Lexus Safety System+(レクサスセーフティシステムプラス)」が搭載されています。検知範囲の拡大や、各種支援機能のさらなる進化により、ドライバーの安心感を一層高めることに成功しています。
まとめ
新型レクサス「ES」は、伝統的な上質さと、電動化がもたらす革新的な走りを融合させた、まさに電動化時代を象徴するフラッグシップセダンとして誕生しました。
現時点では価格についての発表は未定ですが、このモデルは、既存のユーザー様の期待に応えるだけでなく、新たな顧客層の獲得にも大きく貢献する存在となるでしょう。
2026年春の日本導入が今から待ち遠しい限りです。
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