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【大惨事】BYD炎上ラッシュ、シャオミEV爆発で3名犠牲…中国EVの安全は?

クルマのニュース
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今年1月、中国・上海の道路で白いセダンが炎上、現場から濃い黒煙が噴き出す映像が拡散。

複数の中国メディアがこの事故を報じましたが、車のブランドは伏せられていました。

しかし車に詳しい人々は車を特定、中国のSNS上では「BYD の新エネルギー車 BYD・秦「チン」プロ」ではないかというコメントで溢れました。

中国のSNSには連日のように、EVが発火、爆発・炎上する様子を映した動画が拡散、大きな話題になっています。

あるユーザーが「恐ろしい。BYDの車が炎上した。本当に恐ろしい。本当に恐ろしい」と叫ぶ動画を投稿しました。

動画には、道路の真ん中に停止したBYDの新エネルギー車が炎に包まれ、激しく炎上している様子が映っています。

乗用車だけではありません。4月には、広東省汕頭市(さんとうしで、BYDのEVバスから突然、白い煙が発生、
乗車していた学生たちが必死に逃げようしているとする動画が、中国のSNSで共有、拡散されました。

幸いすぐにドアが開き、全員が脱出できました。しかし当局がニュースを隠蔽したのか、中国メディアはその後、事故について一切報道していません。

BYDの品質を疑問視する動画は現在も、中国のSNS上に多数投稿され続けています。

充電ケーブルが抜けなくなる。操作画面が真っ暗になる。ドアが開かなくなる。ボディーの錆など様々な問題が発生しています。

あるユーザーは、不具合を販売店に連絡しても対応できないと言われ、わずか3年後には廃車になったという例もあると言います。

しかしBYDを批判する動画は、中国でメーカーや当局によって通報、すぐにSNS上から削除されるため、
あえてBYDに感謝する気持ちを装い、壊れた個所を投稿する人さえいるといいます。

2024年12月、江蘇省に住むBYDの所有者が、使用開始からわずか1年後、走行中にブレーキペダルが脱落しそうになったと言う動画を投稿しました。

彼は「今日、運転していたところ、突然何かが落ちました。最初気づかなかったのですが、確認してみると、ネジが1本外れていました。

見て下さいこのペダルです。高速道路を走行中にこのネジが外れていたらどうなったのでしょうか?」と不満を語りました。

 

世界で中国EVの普及が進む中、その品質、彼らが自慢する自動運転への懸念は、長らく疑問視されていました。

そして先日起きた、EVの重大事故は、その安全性や責任の所在に対する社会的関心を一層高める形となりました。

中国スマートフォン大手の「シャオミ」が誇る最新EV、「SUセブン」で事故が起き、女子大生3人が命を落としたのです。

高速道路を走行中、警告から衝突まで、わずか2秒。ドアは開かず、3人が中に閉じ込められたまま、クルマは炎を上げて燃え上がりました。

事故は3月29日夜、安徽省銅陵市(どうりょう-し)を走る、高速道路で発生。

当時、高速道路の一部は工事のため車線が規制され、対向車線へ迂回する措置が取られていました。

シャオミが公開した情報によると、車両は事故発生当時、自動運転支援システム「NOA(ナビゲーション・オン・オートパイロット)」を作動させ、時速116キロで走行中、路上の障害物を検知して運転手に警告。

運転手による手動運転に切り替わり、減速しながら車線変更した直後、中央分離帯のコンクリート壁に衝突しました。

システムが最後に記録した速度は時速97キロで、衝突は22時44分26秒から車の緊急通報システムが作動した同28秒の間に発生。

つまりシステムは衝突のわずか2秒前に、障害物を検知して減速を開始、
直後にドライバーが運転を引き継いでブレーキを踏んだものの、間に合わず車両はコンクリート製のガードレールにぶつかったようです。

そして事故直後、運転者の女子大生の家族がSNSに「3人は事故の衝撃で開かなくなった電動ドアのせいで、車内に閉じ込められて焼き殺された。

なぜシャオミは未熟な製品を販売したのだ」と怒りを込めて投稿。

家族や彼氏を名乗る人物によると、車がガードレールに衝突した後、ドアがロックされ、バッテリーが爆発したといいます。

この事故で3名が亡くなりました。報道によると、亡くなった3名は試験を受けるために安徽省に向かっていた女性たちで、

うち1名の母親は、娘がシャオミCEOのレイ・ジュン氏の熱烈なファンであったと語っています。

また、死亡した女性のうち1人は、このSUセブンのオーナーの恋人で、近々結婚を予定していたと報じられています。

オーナー男性は、長年にわたるシャオミファンで、恋人のために、この車を購入したとのことです。

この重大事故に対し、シャオミのスマート運転技術に対する懸念と、衝突時に「なぜドアが開かなかったのか」という疑問の声が上がりました。

中国のSNS上では「オートパイロットは事故の2秒前に障害物を検知し減速を始めたが、果たして衝突回避に十分だったのか?」、
「衝突後に車両が発火した要因は、ドライバーの不適切操作によるものか、それとも車両自体の問題か?」

「電気切れでドアがロックされて脱出できなかった可能性はないか?」「AEB(自動緊急ブレーキ)は作動したのか?」など、

事故の詳細な経緯や車両の対応能力について、多くの疑問が投げかけられました。

また別の人は「シャオミに限らず、多くのスマートカーメーカーが最高装備モデルの機能を宣伝しながら、
最も安いモデルの価格を強調する手法を取ってきた。

まるで、車が危険な状況を100%識別していようなビデオを公開することで、消費者に盲目的な自信を植え付けている。」と投稿。

彼らはこれを、人命を犠牲にしたマーケティングだと批判しています。

亡くなった運転者の女子大生はかつて「しっかりハンドルを握って運転しなさい。スマート運転なんか信用しちゃダメ」と諭した母親に対し、

スマートカーは便利で安全だと反論し、「いろいろもう証明されているんだから」と主張したことがあったとも伝えられています。

スマートカーとはいえ、今回事故を起こした車両はSUセブンの中で、もっとも基本的な装備のスタンダードバージョンでした。

また衝突軽減ブレーキが、事前に作動しなかったのではないかという声に対し、シャオミ側は、

「スタンダードバージョンのAEB装置は業界の同レベル構成のものとほぼ同等で、
現時点では三角コーン、プラスチックバリケード、石、動物などの障害物には反応しない」と回答。

つまり今回の事故で、衝突軽減ブレーキは機能しなかったことが明らかになりました。

この悲劇的な出来事は、同社の自動車事業に影を落とし、中国メディアによると、
シャオミの株価は一時、5%超下落、CEOのレイ・ジュン氏は中国の株式フォーラムで投資家たちから厳しい批判を受けました。

事故原因は調査中ではあるものの、市場の即時反応は、シャオミの評判と将来の販売に対する潜在的な影響について投資家が慎重な姿勢を示していることを示しています。

ロイターの報道によりますと17日、中国政府は、自動車メーカーが運転支援機能を宣伝する際、
「スマート・ドライビング」や「自律走行」という言葉を使うことを禁止、こうした技術に対する監視を強化するという事です。

16日に、中国・工業情報省が自動車メーカーの代表者60人近くを集めた会議で、指令書の写しをロイターが閲覧。

これは、シャオミのEV・SUセブンの死亡事故を受けた対応で、会議の議事録によると、新たなルール下では、
自動車メーカーは、すでに顧客に納入された車両について、承認なしにリモートソフトウエアアップデートでADASを試験・改良することはできなくなったほか、

信頼性を確認するために十分なテストを実施し、事前に当局の承認を得ることが求められるようになったといいます。

中国のSNSでは現在も、シャオミ・SUセブンが起こした、多くの事故映像が投稿、多くの反響を集めています。

SUセブンの通常モデルから、最上級モデルのSUセブン・ウルトラまで、中には、1日で12台が事故に巻き込まれたというものもあります。

しかし当局の圧力から、事故を暴露した多くの人は、後に投稿を削除、抗議をやめ、表面上、事態は沈静化したように見えています。

最近、シャオミ・SUセブンの所有者が、昨年起こしたという事故映像を共有。

オーナーによると事故は2024年9月、購入からわずか1か月後に、高速道路でオートパイロット機能を使用していた時に起きたという事です。

この映像は最近起きた、シャオミの運転支援機能作動中に起きた、痛ましい死亡事故を思い起こさせます。

しかし幸いこの時、車は発火せず、乗っていた4人に大きな怪我はなかったという事です。

車の所有者は、シャオミの運転支援システムに、命を託したことを後悔していると述べ、

運転支援システムに対し、過度に依存しないよう注意を促すための教訓として、この動画を共有したと語りました。

また、運転支援システム以外でも、シャオミは多くの批判にさらされています。

4月2日、あるSNSユーザーがトンネル内で発生したシャオミ・SUセブンの事故を撮影、動画を共有しました。

「この車を見てください、完全に大破しています。このような状態でもエアバッグが展開していません。

確かにエアバッグは、特定の条件下でのみ展開します。しかしこれを見てどう思いますか?」と他のユーザーに疑問を投げかけました。

車業界に詳しいアナリストの多くは、シャオミが持つ技術を疑問視していると言います。

彼らは、SUセブンの外観はまるで、ポルシェ・タイカンを模倣して設計され、部品のほとんどは外注されており、
シャオミは多数の特許を保有していると主張していますが、独自に設計したものはほとんどないと語っています。

多くの批判にも関わらず、SUセブンは依然として、中国の自動車ファンによって熱心に宣伝されています。

しかし実際の使用において、所有者は頻繁に多くの問題に遭遇、一部は保険会社が補償を提供することを拒否したという報告さえあります。

4月4日、四川省のBYDのオーナーが、シャオミ・EV事故の犠牲者家族を支援するためとして、SNSに動画を投稿しました。

彼は、自身が乗るBYDの車両が炎上した後、企業と戦った経験を共有、自動車会社に騙されないように警告したのです。

3年前の2022年8月、彼が乗るBYDの新エネルギー車が炎上、当時、中国では大きなニュースになりました。

彼は車の購入から僅か7日、車両火災事故の3日前に登録したばかりでした。

発火事故の直後、すぐにBYDから連絡があり、彼はすぐに補償金を受け取りました。

さらに、保険会社にも焼失した所持品などの請求手続きを依頼、これですべてが解決されたはずでした。

しかし2年後、彼は突然、保険会社とBYDの双方から、補償金の返還を求められたのです。

事態は裁判での決着へと進行、車のオーナーは以前交渉したさいの証拠として録音データーを提出、両者が合意した内容だと主張しました。

しかし相手側は、録音された声は担当者ではないと主張、規約では所有者が賠償金を受け取るべきではなく誤って支払われたものだと主張したのだそうです。

現在も協議は継続されているという事ですが、車のオーナーは、誰かが賠償を口頭で約束したりしても、
すべての内容を録音、正式な証明書の提示を求めなければ、世論が収束した後、
自動支援運転機能を誤って使用したため、事故が発生したと言われる可能性があると警告しました。

 

 

近年、中国は政府の補助金や支援策を頼りに、国内外でEV化を積極的に進めてきました。

その結果、中国EVの低価格化が進み、米国や欧米諸国は不当に、中国が安価な製品を流通させていると指摘。自国の産業・雇用を脅かしているとして、中国製EVに対する輸入関税を引き上げています。

一方、中国では、政府が新エネルギー車の生産振興策を推進した結果、EV生産に乗り出す中国企業が激増。

補助金などの支援でEVの低価格化を実現した企業が続々現れ、国内市場で価格競争が激化、企業の倒産が相次いでいます。

中国汽車工業協会によると、24年1〜8月期のEVなど、新エネルギー車の販売台数は703万台と前年同期比31%増にとどまりました。

ほぼ倍増した2022年、38%増の2023年と比べても拡大ペースは減速しつつあります。

さらに見てみると、現在、新エネルギー車のけん引役はEVではなく、エンジンを搭載したPHVであることが分かります。

2024年、1〜8月期のPHVの販売台数は281万台と、前年同期比で84%も増えました。

これに対し、EVの販売台数は421万台で、その伸び率は9.7%と1桁台にまで落ち込んでいるのが現状です。

自動車業界のアナリストは、中国はソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)が、今後の競争の軸になると見ており、そこに経営資源を集中投下しているといいます。

SDVは、車と外部との間の双方向通信機能を使って車を制御するソフトウェアを更新し、販売後も機能を増やしたり性能を高めたりできる自動車を指します。

そして、その象徴が鮮烈なEVデビューを飾ったのが、中国のスマートフォン大手、シャオミが開発・販売するEV「SUセブン」です。

2021年3月、シャオミ創業者兼CEOのレイ・ジュン氏は、電気自動車市場に参入する意向を発表。

同事業に100億元(約2000億円)の初期投資をし、その後10年間に推定100億ドル(約1兆5000億円)の投資を継続すると説明しました。

発表からわずか3年、シャオミ初のEV「SUセブン」は完成、ポルシェ「タイカン」そっくりのデザインと、
テスラのセダン「モデルスリー」を凌駕する性能ながら、手ごろな価格設定を両立、

24時間以内に約9万件の予約注文があり、最大8カ月間の納車待ちが通知されるなど、中国ではひとつの社会現象となりました。

シャオミCEOのレイ・ジュン氏は、「中国のスティーブ・ジョブズ」、「中国のイーロン・マスク」とも称されるカリスマ経営者。

ファンコミュニティは、6億人超のアクティブユーザーを抱えているといわれ、熱狂的な支持がシャオミEV人気の原動力になっているとも言われています。

あなたは今回の事故やトラブルの数々を知って、中国製EVやスマートカーについてどう思いましたか?

中国製EVの相次ぐ火災、事故、隠蔽工作——これが果たして「未来の車」と呼べるのでしょうか?

命を守るはずの技術が、逆に命を奪う事態が起きている現実を、皆さんはどう受け止めますか?

最後に、この記事を読んでくださった方々に感謝申し上げます。

また次回の記事でお会いしましょう!

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