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商業施設全焼!中国で頻繁に発砲する電動バイク火災、バッテリー問題が深刻化、電気自動車の未来に影を落とす?

クルマのニュース
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現在、中国で起こっている新エネルギー車による大規模火災の原因は、電気自動車だけではありません。

8月には、大規模な商業施設が、電動バイクによる火災が発生、建物すべてを消失させるほどの損失を引き起こしました。
施設1階の電動バイク販売店の電動バイクが自然発火、消防車5台が出動しましたが、火の勢いはすさまじく商業施設が全焼しました。

8月28日の未明、広東省(カントンしょう)の商業施設の隣にある電動バイク店で突然、電動バイクが自然発火、火災が発生しました。

火の勢いはすさまじく、消火器を5本を使っても消化できず、炎は急速に燃え広がり、店全体を飲み込みました。

電動バイクは火事で金属フレームだけに変わり、炎は、それだけにとどまらず、近くの路面店に燃え移り、
最終的に商業施設にも延焼、建物全体に甚大な被害をもたらしました。

莫大な損失を被った商業施設のオーナーによると、この火災は最初、電動バイク店で出火、
その後、急速に拡がった炎は施設の建物にもおよんだとのことです。

この火事で、近隣の店舗や住宅の停電や断水も発生、地元住民の生活にも様々な影響を及ぼしました。

この大規模火災の為、消防車5台が到着しましたが、一旦、発生したバッテリー火災を簡単に消すことは不可能でした。

大規模な火災が発生してから4日が経っても、地元当局から火災原因に対する公式の報告はありませんでした。信じられないことに、犠牲者の数さえ謎のままで、関連情報は当局によって検閲されています。

しかし8月30日、電動バイク業界のブロガーである張氏は、
この火災で少なくとも10人の犠牲者が出たと明らかにしており、これは電動バイクの火災がいかに壊滅的であるかを物語っています。

最近、中国全土では、電動バイクの火災事故が複数発生しています。

8月23日の夜、江蘇省(こうそしょう、の路面店で電動バイクによる火災が発生しました。

数台の電動自転車が金属フレームだけになり、6人もの尊い命が犠牲になりました。
地元住民によると、犠牲者は全員が同じ家族だったと話しています。
この火災の動画はすぐに拡散され、中国全土でも大きな注目を集めました。

目撃者が撮影した映像には、路面店の列全体が炎に包まれ、濃い煙が渦巻いている様子が映っています。
消防車が現場に出動、店の前には数台の電動バイクが駐車され、火災は、爆発を伴っていた可能性が高いようです。

突然の火災で家族6人が犠牲となり、この悲劇的な出来事は、地域全体の人々にも、大きな衝撃と悲しみを与え、
中国でも電動バイクの火災問題に対する、深刻な懸念を再び呼び起こしました。

8月29日、温州市(おんしゅうしでも電動バイクの自然火災が発生、火は空高く燃え上がり、
数台の電動バイクを焼き尽くました。

8月7日午前、無錫市(むしゃくの電動バイク店で、火災が発生した動画がネット上で拡散しました。

火災の原因は、店頭にある充電ステーションの、ショートによる可能性があると報じられています。

この火災による損害は、電動バイク店単体で、日本円で数千万円にも上る可能性があり、
さらに周囲の店舗も被害を受けたため、実際の損失はさらに大きい可能性があります。

最近、ネットカフェ内で撮影されたという、路上で電動バイクが発火、爆発する動画が拡散されています。

動画を見た人々は、まるでロケットが打ち上げられるときのような勢いで電動バイクが炎に包まれ、
わずか10秒余りで全焼したことに衝撃を受けました。

なぜ中国で、電動バイク火災が、これほど多く発生しているのでしょう?

専門家は、いくつかの理由をあげています。

ひとつには、中国では電動バイク業界の適切な管理がされておらず、二つ目は、バッテリーの品質欠陥や違法な改造が行われている可能性。
三つめは、中国で市場に出回っている、ほとんどの電動バイクに充電安全装置が付いていないことです。

充電器が故障すると、バッテリーが逆充電され、ショートして火災が発生する可能性があります。

中国の「電動自転車」は、日本や欧州の電動アシスト自転車と根本的に違い、
漕がなくても走ることが出来る、日本でいう「電動バイク」と同じものです。

そして中国では「電動自転車」に、鉛蓄電池または、リチウム電池を使用していました。

しかし、2018~2019年にかけ、中国政府は「電動自転車」カテゴリの総重量を55kg以下に制定。
中国の法律で、電動自転車の重量は55kg、最高速度・時速25㎞、出力400w、電圧48vまでとなりました。

時速25キロを超える速度を出せるものは、電動バイクとなり、でナンバーや税金が義務化されますが、
電動自転車は免許さえ不要です。

その為、中国の各メーカーは、この基準を満たすために、重い鉛蓄電池を放棄、
より軽量でエネルギー密度の高い、リチウム電池に切り替える必要がありました。

新しい基準が実施された後、中国ではリチウム電池を搭載した電動自転車の市場シェアは徐々に増加しました

しかし、粗悪なリチウム電池は安全性が低く、熱暴走を起こし、発火したり爆発したりしやすいです。

中国での多くの致命的な火災は、改造された自転車のリチウム電池によって引き起こされています。

中国・化学物理・電源業界協会の劉リュウ局長は、国営メディアに対し、
リチウム電池による多くの火災や爆発による死亡事故は、
一部の改造バイクの、バッテリーの品質の悪さが原因であると説明しました。

バッテリー火災は、長期使用が原因の可能性もあり、それは外部の電池配線の劣化やショートにつながります。

さらに、保護機能を提供する、バッテリーマネジメントシステムの故障により、過充電や過熱が発生、安全上の危険が生じる可能性があります。

これは特に、改造された中古バッテリーや、期限切れのバッテリーに当てはまります。

充電中に熱暴走を起こしたバッテリーは、火災や爆発の際に大量の有毒な煙を放出します。

中国では現在、4億台もの、電動自転車が普及しており、電動自転車の人気が高まるにつれ、
火災件数は年々増加しています。

中国・国家消防局が発表したデータによると、電動自転車の火災は2022年には18,000件発生、
2023年の火災件数は21,000件で、2021年比で、23.4%も増加しました。

電動自転車の火災が多発していることから、中国は全国で電動自転車の総合安全検査を開始、
8月30日に、北京市・応急管理局は記者会見を開催しました。

消防局・報道宣伝部長は、5月20日に電動自転車の総合安全検査を開始して以来、
わずか3か月余りで、電動自転車やバッテリーの火災が202件発生したと報告しました。

さらに火災の原因について、80%がバッテリーの熱暴走によるもので、14%が車両配線の電気的欠陥によるものだと述べました。

バッテリーの種類では、火災の82%がリチウムバッテリーに関連しており、18%が鉛蓄電池に関連していました。

そして、電動自転車のバッテリーが、建物内に持ち込まれるのを厳しく防止するために、監督と検査をさらに強化すると述べました。

中国の電動自動車や電動バイクのバッテリー技術が、まだ十分に成熟していないことは広く知られています。
日本製の電動アシスト自転車は、ヤマハやパナソニックが爆発炎上した話は、あまり聞いたことがありません。

不可解なのは、中国政府が電動自転車や、電動バイクなどのリチウムバッテリー車両については、
安全ではなく、発火しやすいと認めており、広範囲にわたる規制を行っているという事です。

一方、新エネルギー車などの、電気自動車のリチウムバッテリー車は、購入に対する補助金で大々的に宣伝されています。

これはどういう事でしょう、中国・国内の、新エネルギー車の総数は今年6月末までに、2470万台に達し、
そのうち1810万台が純粋な電気自動車です。

中国のソーシャルメディアやショートビデオ・プラットフォームでは、連日のように電気自動車・火災の報告が相次いでいます。

ネットユーザーたちは、中国の電気自動車のバッテリー技術が、十分な信頼性があるかどうか疑問視しており、バッテリーは不安定な時限爆弾のようだと話しています。

過去10年間、中国では電気自動車が発火する映像が多く拡散されていますが、国営メディアが報じたケースはほとんどありません。

8月3日、米国在住の中国人経済学者で、コラムニストの蔡申坤サイ シンコン氏はボイス・オブ・アメリカに対し、
中国の電気自動車の品質問題は、主にメーカーが品質管理に十分な力を入れていないために起きていると話しました。

そしてサイ シンコン氏は「重要なのは、技術面では依然として基準に達していない部分が多くあり、
コスト削減後、多くの予防措置が適切に実施されていない可能性がある。」と述べました。

中国の一見、華やかに見える新エネルギー自動車産業は、未熟な技術がもたらす根深い懸念を隠すことはできません。

中国で電動バイクの火災が相次いでいる現状、あなたはどう思いますか?安全な乗り物とは、一体何なのでしょうか?

そして電動車へのシフトが加速する中、バッテリー火災のリスクは、私たちに何を問いかけているのでしょうか?

よろしければコメント欄で、あなたの声を聞かせてください!

それではまた、次の動画でお会いしましょう!

ご視聴ありがとうございました!

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