この動画に映っている女性は、イギリス・ロンドンで学んでいるという、中国人・留学生です。
彼女は早朝、窓の外に顔を出し、近所迷惑な大きな声で叫ぶ、自分の姿を撮影した、複数の動画をSNSに投稿しています。
しかも動画の最後に、彼女は日本語で「スミマセン!」と叫び、わざと日本人が大声をあげているように見せています。
彼女の考えは明確です。
ひとつは、この迷惑行為は日本人が起こしたものと見せかけ、英国の人々の怒りを日本人に向け、日本人の品格を下げようとする事。
また、もう一つは「リトルピンク」と呼ばれる、中国政府や中国共産党の政策、そして中国の国益を熱心に擁護する若い世代のインターネットユーザーに向け、
いかに自分が、中国の文化、歴史、そして政治体制に対する強い誇りを持っているかを示し、中国の人々の関心を引こうとしているのです。
彼女は、また別の動画も投稿しており、そこでは、黒いペンで鼻の下に口ひげを書き、
第二次世界大戦中の、旧日本軍の司令官イメージを模倣し、まるでバカにしたような表情を作っています。
日本語をあまり理解していない彼女は、中国語を話しながらも、日本語のアクセントで、頭がおかしい日本人を演じ続けました。
この女性は、「イナヤマ・セン」というアカウント名で、SNSにこのような動画や画像を投稿。
彼女が、SNSに記載した情報によると、イギリス・ロンドンに本部を置く英国屈指の総合国立大学、
キングス・カレッジ・ロンドン大学院の、メディア修士課程で学ぶ、中国人・留学生女性であるという事です。
彼女はまた、スポーツ、旅行、食べ物、ファッションなど、英国での経験を頻繁に共有しています。
彼女の制御不能な叫び声のビデオは、中国独自のSNS「Douyin」「RED」、「Weibo」などのプラットフォームで急速に拡がっています。
彼女は、過激なメッセージを発信、日本を標的にして批判、中国への愛国心を示しているように見えます。
実際、動画のコメントには、多くの中国の愛国者たち、別名リトルキングたちは、よくやったと言って彼女を称賛しています。
しかし一方、彼女を批判する人もいます。彼女は非倫理的であり、逆に中国に恥をかかせたと主張、
また、彼女は異常で、精神状態さえ心配だと、コメントする人さえいます。
ある人は「まだ彼女を救えるだろうか?とても可愛い女の子なのに、恐ろしい表情でとても残念です。」とコメント。
別の人は彼女にアドバイスをしました。「これは本当にひどいです。お嬢さん、あなたは日本人の大きな怒りを引き起こしした。」と。
そして実際、彼女の行動は「X」でも拡散され、多くの日本人SNSユーザーたちは、コメント欄で不満を爆発させました。
この動画を見た日本人のネットユーザーたちは「中国人って、なんでこんなに心が穢れたやつが多いのだろうか?」
「バレてないと思ってる事に驚きだわ。全世界でこんな事やるのは「中国人」ってのが共通認識なのに。」
「日本の評判を下げても、中国の評判がが上がるわけじゃないのに」
「中国人は、なぜ日本人のふりをするのか。きっと中国人として生きるのが恥ずかしいからだ。
日本人は中国人のふりをしない。もしそうしたらとても恥ずかしい。」など、彼女を非難。
また中国の人たちでさえ「海外にいる中国人に、恥をかかせるのはこういう人たちです。
自分からトラブルを招いているのに、他人のせいにしないでください。結局、恥をかくのはあなたたちです。」
「最近はこういう人がとても多い。彼らは欺瞞ぎまんを賢さ、卑劣な行為を才能と勘違いする人が多い。」
「あなたはみんなに迷惑をかけました。恥ずかしく思いませんか?これが世界中が中国を嫌う理由です。」など批判する声も多く見られました。
別の動画で彼女は、日本人のふりをするだけでは不十分だったようで、今度は韓国人のマネをし始めました。
彼女の思いとは裏腹に、多くの中国のオンラインユーザーは、故意に日本人や韓国人のふりをし
他人を責めたり中傷したりするこのインフルエンサーの行為は恥ずべきことであり、
中国人のイメージをさらに傷つけるものだと考えています。
中国人の留学生たちが集まる、オンライン・コミュニティの一部で、目にする言葉に、
「海外にいる時、あなたのアイデンティティは、あなたが自分で選ぶもの」という格言があります。
つまりこれは、海外にいるとき、中国人は、好きな国籍で自分を表現できることを意味します。
一部の心無い中国のインフルエンサーは、留学生が海外で間違いを起こした時の対処法について、
ちょっとしたコツを教えていると主張していいます。
彼女は「英語圏の国で何か恥ずかしいことをしたとき、スキルの高い留学生は「”sorry.”」とは言いません。
では、何と言えばいいでしょうか? 簡単です。「すみません。」。または「ミアネヨ。」。と言えばいいんです。
そして道を渡るときは、「私たちは日本人です!」と叫ぶべきです。わかりましたか?」と自慢げに指導しました。
しかし海外で問題を起こし、日本人のふりをすることは、見つかった場合、裏目に出ることもあります。
ある中国のネットユーザーが、恥ずかしい体験をシェアしました。
彼は「私はマレーシアに旅行した時、タクシーでトラブルになり、すぐ日本人のふりをしました。
すると運転手は日本人の友人に電話をかけ、私に携帯を渡しました。それは本当に気まずい思いでした。」と語りました。
過去数十年にわたり、中国の急速な経済的発展により、海外で中国人観光客、留学生、労働者の数が増加しています。
しかし、一部の中国人観光客は、騒々しい、列に割り込む、非文明的な行動でメディア報道され、中国人は行儀が悪いという印象を与えています。
対照的に、日本人、韓国人、台湾人は、礼儀正しさ、秩序、国際イメージの良さで一般的に尊敬されています。
このような状況では、これらの国の出身のふりをすることが、トラブルを避けたり、より良い待遇を受けるための戦略になると言います。
中国発のSNS型・ECプラットフォーム、レッドノートに、一部のユーザーが次のように投稿しました。
彼は「海外旅行の際、日本人だと言うと敬意を表されるが、中国人だと言うと敬意を表されない。
トラブルを避けるため、海外では安全上の理由からも日本人だと主張する。」といいます。
別の、SNSユーザーも同様の体験を共有しました。
彼女は「とても分かります。特にヨーロッパでは、日本人だと言った時と、中国人だと言ったときとはまったく違う扱いを受けることがあります。
私は、ノルウェーのオスロにある有名なカフェのスタッフと雑談をしていました。
そしてスタッフに、ここの東京支店によく通っていて、あなたたちの接客がとても気に入っていると話しました。
スタッフは、私が日本人だと思ったようで、無料でお菓子をくれ、日本について親しげにおしゃべりしてくれました。
しかしその後、数人の中国人観光客が入ってきて、写真を撮るからと通路をふさいでしまい、他の来店客が入りにくくなりました。
その中国人観光客たちが注文すると、スタッフの態度は、まるで別人のように冷たくなりました。」とコメントしました。
またある中国人ブロガーは、インドネシアのバリ島で日本人のふりをするのと、中国人だと言った時の違いを共有しました。
彼女は「バリ島で初めてタクシーに乗ったとき、運転手が「どこから来たの?」と尋ねました。
私は、彼らがどのように反応するかを見るために、すぐに日本人だと答えました。
驚いたことに、それは旅行中、私が経験した中で最も、運転手との楽しいやり取りにつながりました。
運転手はすぐに日本を褒め始め、東京の地元の食べ物、特に店舗の清潔さ、
そして料理が美味しく大好きだと言い、移動中ずっと、とてもフレンドリーに話していました。
その帰り道、別のタクシーの運転手が、どこから来たのかと聞いてきたので、正直に中国人だと答えました。
すると車内は、ずっと沈黙が続きました。運転手は一言も話さなかった。それはとても悲しかったです。
バリの人々は基本的に、中国人に対してとても友好的で親切ですが、日本びいき、西洋びいきの傾向が間違いなくあります。」と語っています。
韓国の済州島は、入国する中国人観光客にかぎり、30日間のノービザ滞在を認めており、多くの中国人観光客を魅了しています。
しかし、済州島では、中国人観光客が関与した事件・事故が後を絶たないため、世論からは非難の声が強まっています。
済州・警察庁が発表した、過去6年間の外国人・犯罪検挙現況によると、
中国人が全外国人犯罪の67%を占めており、最近では、特殊強盗など凶悪犯罪も発生しているといいます。
東アジア研究院(EAI)が、韓国リサーチに依頼して実施した周辺国認識調査の要約によると、
中国に対する認識が「否定的」という回答率は、71.5%で、これは北朝鮮(79%)に次いで高い数字でした。
低い数値より問題なのは、数値の急上昇です。
2015年の調査では「否定的」という回答は、わずか16.1%でしたが、2020年の調査では40.1%に上がり、
今回は71.5%と、2020年比で3割以上も上昇したのです。
半面、韓国では日本に対して「肯定的」という回答が増え、ムン・ジェイン政権で反日運動があった
2020年の調査の「9.9%」という低い数字から、今回の調査では「31.4%」までに上昇しました。
今回の動画では、中国人留学生や観光客の迷惑行為と、それに伴う様々な反応をご紹介しました。
中国人留学生の行動は単なる悪ふざけなのでしょうか? それとも、より深い意図があるのでしょうか?
また、海外で中国人留学生や観光客が「日本人」と偽る行為について、どう感じますか?
そして相互理解を深めるために、私たちはどのような行動を取るべきでしょうか?
最後に、この記事を読んでくださった方々に感謝申し上げます。
また次回の記事でお会いしましょう!
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