「誰も買わない 最高のスポーツカー」
これは人気の米国自動車サイト、「ホットカーズ」で紹介された記事を基に作成しています。
現在、日本と同じく米国でも、SUVやハイブリッド車、電気自動車の猛烈な人気により、スポーツカーは市場での牽引力を失い、一部の真新しいモデルはほとんど売れていません。
優れたスポーツカーでありながら、アメリカで販売低迷に苦しんでいる8台の車を紹介しています。
ナンバー 1 BMW i8
BMW i8は、2013年に登場した時、未来の車のコンセプトが示された革命的な素晴らしい車に思えました。
しかし、実際には、i8のプラグインハイブリッドシステムは、電気モーターのみで走行の場合、最高速度は、時速120kmで、航続距離は、わずか最長35kmの車です。
i8はスーパーカーのようなデザインの車ですが、パワートレインは基礎構造がMINI
と共通で、エンジンは1500ccと小さく、エコタイヤを履く、燃費を重視したプラグインハイブリッドカーであり、システムトータルの最高出力は369馬力に過ぎません。
スペックを考えると、米国市場で2021年に、21台しか売れなかったのは驚くことではありません。
また、カー&ドライバー誌は、BMW i8のインテリア品質と、パワーを重要な短所として挙げました。
さらに、テスラ・モデルSが米国販売価格95,000ドル(約1,164万円)から始まるのに対し、BMW i8は、147,500ドル(約1,807万円)からという、強気の価格設定をしています。
ナンバー 2 フォードGT
フォードGTは、フォードが2003年の100周年に合わせ、1960年代・伝説のレースカー
「フォードGT」の名前を冠し、製造・販売した、ミッドシップ・ツーシーターのスポーツカー。
一般的に、スポーツカーは値札が高い傾向にありますが、フォードGTは50万ドル(約6,125万円)という従来の価格の概念を打ち破る、かなり高額な価格で取引されています。
フォードGTは、ル・マン24時間レースで1966年に1位、2位、3位を獲得してから、50年後となる2016年のレースで1位を獲得するなど、素晴らしい歴史を持っています。
しかし2021年販売台数は、わずか123台であり、あなたが乗る日常のスポーツカーではありません。
フォードGTは、贅沢さを演出する車では無く、サーキットなどでドライビングを楽しむ熱狂的なドライバーのための車です。
ナンバー 3 ホンダNSX
2016年に登場したハイブリッドシステムを搭載する現行モデルは、1990年から2006年まで販売されていたNSXの2代目モデル。
NSXが、2017年に再び市場に出回ったとき、カー雑誌やWebサイトの至る所で話題になりました。
しかしホンダはすでに、2022年がNSXの最終生産年になると発表しており、短命に終わりました。
NSXの米国販売価格は、170,000ドル(約2,082万円)からという、非常に高額な車です。
しかし、NSXは600馬力の3.5LツインターボV6エンジンを持ち、その価値は十分にあります。
最大の不満はインテリアが高級感に欠けていることで、2021年に米国で販売されたのはわずか124台でした。
ナンバー 4 日産 GT-R
市場で最も象徴的な、Japanese domesticmarketスポーツカーの1つ、GT-Rは、残念ながら以前のようには売れていません。
現在アメリカ市場では、新しい現在のGT-Rよりも、25年以前の古い「GT-R」に強い興味を持っているようです。
実際、日産GT-Rは、2021年の米国市場で228台しか売れませんでした。
日産 GT-Rは、日本車最速の車の1つですが、2009年以来大きなアップデートは見られず、低い販売台数に終わりました。
600馬力を誇るニスモバージョンは、220,000ドル(約2,695万円)と高価ですが、通常モデルのGT-Rは、113,000ドル(約1,384万円)であり、人々は優れたGT-Rを見落としているようです。
ナンバー 5 アウディ R8
アウディ R8は、2003年のフランクフルトモーターショーで発表されたコンセプトカー「アウディ・ルマン・クワトロ」をベースにしたスポーツカー。
アメリカでは、他のどのスポーツカーよりも頻繁に、インターネット検索されています。
しかし、カーマニアに注目されているにも関わらず、R8は2021年に米国で648台しか売れていません。
驚くべきことに、2代目R8はボンネットの下に、ランボルギーニ・ウラカンと同じ、5.2L・V10エンジンを搭載していますが、多くの所有者は、アウディ R8に対しエキゾチックさにかけると、不平を言っています。
また開始価格が149,000ドル(約1,825万円)からという高い価格は、購入意欲を落とします。
ナンバー 6 アウディ TT
アウディのもう一つの選択肢、アウディ TTも、誰も買っていない優れたスポーツカーのひとつです。
2021年の米国販売台数はわずか987台で、開始価格が50,000ドル(約612万円)を超えることも大きな理由です。
アウディTTはそのサイズに最適な、228馬力の2.0L 4気筒エンジンを搭載しています。
TTにはそれで十分ですが、他のスポーツカーと比べ低いエンジン出力は、市場では見過ごされがちです。
アウディは、2021年米国「ドライバーパワー」のオーナー満足度調査、メーカーランキングで、7位ジャガー、13位メルセデス、21位のBMWを下回る23位で、29の自動車メーカーで下位にランクされました。
アウディ・オーナーの約16%が、初年度に少なくとも1つの障害を経験したと回答しています。/
ナンバー 7 メルセデス・ベンツSLクラス
メルセデス・ベンツSLクラスが、2021年に米国販売したわずか460台の台数には、メルセデス・ベンツ及びメルセデスAMG SLクラス全ラインナップのモデルが含まれています。
最も安いSL350でも 91,000ドル(約1,115万円)からという価格は、より上位モデルでは価格が急速に上昇します。
価格だけで売上台数の少なさが説明できますが、問題はそれだけではありません。
4.7L・V8ビターボで、最大450馬力のパワーは特に驚くべきものではなく、また、SLクラスの購入者は、インテリアは時代遅れであり、まるで目新しい機能が欠けているように感じられると話しています。
ナンバー 8 トヨタ GR-86
スバルBRZと同様、トヨタ86・GR-86は、過小評価されている素晴らしいスポーツカーです。
トヨタ86・GR-86が、2021年に米国で販売された台数は、わずか1046台。
トヨタは、2022年モデルから、ブランド名トヨタ86から、GR-86に変更し/サスペンションダンパー等、いくつか変更し、スバルBRZとは一線を画しました。
この30,000ドル(約367万円)以下の販売価格から始まる、リーズナブルなスポーツカーは、228馬力の水平対向NA、2.4L 4気筒エンジンによる爽快なドライブを所有者に提供します。
またマニュアルトランスミッションの出来は素晴らしく、エクステリアデザインは魅力的です。
現在、スポーツカーが売れているのは、世界でも日本、アメリカ、ヨーロッパ、3つの地域のみで、スポーツカー全体の9割を占めると言われています。
中国をはじめ、新興国では、一部の富裕層がスーパーカーを愛好していますが、大衆はスポーツカーにまったく関心がない様です。
豊田章男社長が、「トヨタのスポーツカーを取り戻したい」と発言したことは大きな話題となりました。
環境問題を解決し、スバルBRZと同様、GR-86がこれからも継続販売できるよう、もっと売れることを願っています!
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