トヨタ新型「アクア」が大幅刷新!“ハンマーヘッド”デザインと驚きの機能で何が変わった?
2025年9月1日、トヨタは人気のコンパクトハイブリッド車「アクア」の一部改良を発表・発売しました。今回の改良では、デザインや機能が大幅に刷新され、同時にモデリスタパーツも新設定されるなど、多くの点で進化を遂げています。
「東北復興のシンボル」が新しい時代へ
初代アクアは、2011年の東日本大震災の年に、トヨタ自動車東日本の岩手工場で誕生しました。東北復興のシンボルとして、地域の方々と共に歩んできたアクアは、今回の改良で「先進的なデザイン」と「人に寄り添う先進技術」をコンセプトに、新たな進化を遂げました。初代がコンパクトカー初のハイブリッドシステムを搭載したように、新型アクアも再びコンパクトカーの未来を切り拓く役割を担います。
先進性を表現する“ハンマーヘッド”デザイン
新型アクアの最も目を引く変化は、フロントデザインの刷新です。外板面の面積を増やすことで品質感を高め、**「ハンマーヘッド」**をモチーフとした精悍なフロントフェイスを全グレードに採用しました。
先進性を表現しつつも、アクアの特徴である「親しみやすさ」を大切にするため、ラインに丸みを持たせているのがポイントです。特にZグレードでは、左右のヘッドランプをつなぐセンターランプとLEDアクセサリーランプを備えており、これは**「プリウス」**にもない特徴です。
ボディカラーには、新色の**「マッドバス」と「グレイッシュブルー」**が追加され、さらに魅力的なツートーンカラーも用意されています。
「人に寄り添う先進技術」が満載
今回の改良では、単なる見た目の変更に留まらず、乗員の快適性や安全性を高める先進技術が数多く採用されました。
驚きの「スムーズストップ制御」
特筆すべきは、トヨタのコンパクトカーとして初めて**「スムーズストップ制御」**が搭載されたことです。これは、従来「センチュリー」や「アルファード」といった高級車に採用されていた技術で、停止間際の不快な「カックン!」というショックや、停止後の揺り返しを低減し、「ススー」と滑らかに停車することができます。開発には特別チームが結成され、何度も試乗を重ねて、コンパクトカーへの搭載を実現した自信作です。
ブレーキホールドと電動パーキングブレーキの標準装備
全グレードに電動パーキングブレーキとブレーキホールド機能が標準装備されました。これにより、渋滞時や信号待ちでのドライバーの負担が軽減され、発進・停車の一連の流れがよりスムーズになります。
進化した安全装備
最新の**「Toyota Safety Sense」を搭載し、従来の高速道路中心だった運転支援機能が、一般道でも使いやすくなりました。特に、新たに搭載された「PDA(プロアクティブドライビングアシスト)」**は、歩行者や自転車運転者などに対する操舵・減速支援を行い、安全性を高めます。
快適性と利便性の向上
内装面でも、使いやすさが大きく向上しています。
- 大型ディスプレイの標準装備:全グレードに7インチの大型マルチインフォメーションディスプレイが標準装備され、G、X、Uグレードではディスプレイオーディオのモニターが8インチに拡大しました。
- ドライブモードの維持機能:電源を切ってもドライブモードの設定が維持されるようになり、再設定の手間がなくなりました。
また、ドアミラー全開時の車幅を30mm縮小するなど、取り回しのしやすさも向上しています。
価格とKINTO専用グレード
今回の改良モデルの価格は、「X(2WD)」の248万600円から「Z(E-Four)」の302万2800円です。
また、**KINTO専用仕様「Uグレード」**が新たに設定されました。これは、Xグレードをベースに、一部のハードウェアを後から追加できるようにする「アップグレードレディ設計」を織り込んだもので、サブスクリプションサービス「KINTO」ならではの新しい乗り方を提供します。
見た目から快適性、安全機能まで、あらゆる面で進化した新型アクアは、今後のコンパクトカー市場を牽引する存在となりそうです。
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