GACKTさんが語る「一番好きな食べ物」とは?——米への深い愛とこだわり
アーティストであり俳優としても活躍されているGACKTさん(51)が、2025年6月2日に自身の公式SNS「X(旧Twitter)」を更新され、お米に対する熱い思いと、彼の“好きな食べ物”について綴られました。
きっかけは、農林水産大臣の小泉進次郎氏が出席した「備蓄米の試食会」がニュースとして報じられたことでした。これを受けてSNSでは、「備蓄米の試食にはGACKTを呼ぶべきでは?」といった声が続出。かつて『芸能人格付けチェック』などで、GACKTさんが卓越した味覚を披露していたことを知る人々の間で話題となりました。
それに対してGACKTさんは、自身のポストでこのようにコメントされました。
「“GACKTを呼べ”と言っていただけるのはとても光栄なことですが、さすがに“国民を代表する”という役割は私にとっては荷が重すぎます。ただし、これはあくまで個人的な意見として、私の“お米”に対する考えをお伝えしたいと思います。」
26歳で“米を断つ”決断 それでも忘れられなかった味
GACKTさんによると、26歳の時にバンド活動からソロアーティストへと転向されたタイミングで、「最も好きだった食べ物をあえて断つ」ことを自らに課したそうです。それが“お米”でした。
「その日以来、片手にお椀を持って食事をすることは一度もありません。カレーライスもお寿司も食べていません。」
この告白には、多くのファンが驚いたことでしょう。しかし、食べることをやめたとはいえ、心からお米を忘れたことは一度もなかったとGACKTさんは語ります。
「むしろ、他の誰よりも“お米”への憧れは強いと思います。」
一番好きな食べ物は「古古米を炊いて冷やしたご飯」
GACKTさんが「一番好きな食べ物は?」と尋ねられた際に必ず答えるのが——
「古古米を炊いた後に冷やして食べるご飯」
という、意外とも思える一品です。
「古古米」とは収穫から数年経過したお米のことを指し、一般的には「鮮度が落ちて美味しくない」というイメージを持たれる方も多いかもしれません。しかしGACKTさんは、それに真っ向から異を唱えます。
「お米が古くなること=劣化、というのは必ずしも正しくないと私は思っています。」
古米・古古米の“エイジング”理論
GACKTさんは、お米に対して「エイジング(熟成)」という概念を持ち出して説明します。それは、魚や肉、ワインにも通じるものだと言います。
「お米は、時間が経つことで中に含まれている水分が少しずつ抜けていきます。しかし、そのお米自体に“ポテンシャル”があれば、味が逆に濃く、旨味が凝縮されていくのです。」
さらに、良い水質で育った米には元々高いポテンシャルがあるため、それを冷やして食べることで、より一層繊細な味の違いが分かるようになるとのこと。
「古米や古古米を冷やしたご飯こそが、本当に美味しいお米だと私は思っています。しかも、それをご飯だけでなく、カレーと一緒に食べると“エグいレベルで美味しい”と感じるほどです。」
保存状態が“味”を左右する重要な要素
ただし、GACKTさんは「すべての古古米が美味しいわけではない」とも述べています。そこにはいくつかの条件が必要であり、特に重要なのは“保存状態”です。
「どんなものでも、エイジングをしたからと言って美味しくなるとは限りません。正しい保存環境があって初めて、味わいが深くなるのです。」
このような条件をクリアした古米・古古米は、「腰を抜かすほど美味しい」と断言されていました。
また、炊飯時に昆布や日本酒を加えることで、お米独特の匂いを和らげ、さらに豊かな食感が楽しめるとGACKTさんは提案しています。
「コメを“ただ食べる”から、“味わう”へ」
GACKTさんは、投稿の最後にファンや読者へ向けて、次のような言葉を残しています。
「コメをただ当たり前のように食べるのではなく、“どうすればもっと美味しくなるのか”を追求してみてほしい。」
「そうすることで、いままで気づけなかった新たな発見があるはずです。私は今後、コメを食べることはありません。でも、私の代わりに、みなさんには“お米の美味しさ”を心から楽しんでいただきたいと思っています。」
芸能人格付けチェックでも発揮された“味覚力”
GACKTさんは、2024年元日に放送されたテレビ番組『芸能人格付けチェック!2024お正月スペシャル』でも、その類まれな味覚を発揮。なんと、たった2粒のご飯だけで、ミシュランシェフが手がけた海鮮チャーハンを見抜くという神業を披露し、視聴者を驚かせました。
それほどまでに、お米への情熱と理解、そして味覚の鋭さを持っているGACKTさん。彼の言葉の一つ一つに、お米という食材に対する深い敬意と、食に対する哲学が感じられました。
お米は日本人の主食でありながら、日常の中で「ただ食べる」ものとして扱われがちです。ですが、GACKTさんの言葉を通じて、その奥深さに気づかされた読者も多いのではないでしょうか。
これを機に、皆さんもぜひ「お米の新しい楽しみ方」に挑戦してみてはいかがでしょうか?
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