【重要なお知らせ】ホンダ『シビック TYPE R』にリコール—エアバッグコントロールユニットのプログラムに不具合
2025年9月11日、本田技研工業株式会社は、高性能スポーツモデル『シビック TYPE R(型式:FL5)』について、**リコール(回収・無償修理)**を国土交通省に届け出ました。
今回のリコールは、万一の衝突事故発生時に重要な情報を記録する**エアバッグコントロールユニット(ACU)**のプログラムに不具合があるためです。対象となるのは、比較的新しい車両、1937台です。現在、該当車種を所有されているオーナー様は、詳細を必ずご確認ください。
リコールの概要:対象車種と製作期間
今回のリコールの対象となる車両は、以下の通りです。
車種名 | 型式 | 製作期間 | 対象台数 |
ホンダ シビック TYPE R | FL5型 | 2025年1月20日~2025年7月22日 | 1,937台 |
対象となるのは、製作期間が約半年間に限定された、合計1,937台のシビック TYPE R(FL5型)です。
不具合の詳細:事故情報記録のプログラム上の問題
今回の不具合は、エアバッグの作動を制御するだけでなく、事故発生時の車両挙動などの情報を記録する「事故情報計測・記録装置(エアバッグコントロールユニット)」に関わるものです。
【不具合の原因】
エアバッグコントロールユニットに組み込まれている「事故時の情報を記録するプログラム」が不適切であったことが原因です。
【発生する事象】
通常走行時には問題ありませんが、特定のドライビングモードにおいて、車両挙動安定化制御システム(VSAなど)がオフ設定になっている状態で衝突事故が発生した場合、以下の事象が発生するおそれがあります。
- 当該装置に、車両挙動安定化制御システムの情報が正しく記録されない。
- トラクションコントロールシステムの情報が正しく記録されない。
これらの情報が正しく記録されない状態は、道路運送車両の保安基準に適合しないと判断されます。
【現在の状況】
幸いなことに、本件に関して、これまでに不具合および事故の発生報告は寄せられておりません。しかし、万全を期すために今回のリコールが実施されます。
改善措置とオーナー様へのお願い
本田技研工業は、お客様の安全と車両の保安基準適合性を確保するため、以下の措置を講じます。
【改善措置の内容】
- 全車両のエアバッグコントロールユニットに対し、対策プログラムへの書き換えを実施いたします。
- 点検の結果、すでに事故時の情報が記録されていることが確認された場合は、記録が不適切な状態にある可能性があるため、エアバッグコントロールユニット本体を良品に交換いたします。
対象車両のオーナー様には、後日、販売店より改めてリコールに関するお知らせが届きます。ご多忙の折とは存じますが、お早めに点検と無償修理を受けていただきますようお願い申し上げます。
ご不明な点については、お近くのホンダ正規販売店、またはホンダのお客様相談窓口へお問い合わせください。
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