【重要なお知らせ】トヨタ「ヤリスクロス」「カローラクロス」約10万台にリコール—パノラミックビューモニター不具合の詳細
トヨタ自動車株式会社は、2025年9月17日、人気車種である『ヤリスクロス』と『カローラクロス』について、リコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出ました。これは、車両に搭載されているパノラミックビューモニターの映像表示に関する不具合が、道路運送車両の保安基準に適合しないおそれがあるためです。
対象となる台数は約10万台に上ります。現在、該当車種を所有されている方にとって、非常に重要なお知らせとなりますので、詳細をご確認ください。
リコールの概要:対象車種と製作期間
今回のリコールの対象となるのは、以下の2車種、計7型式です。
車種名 | 型式数 | 製作期間 | 対象台数 |
ヤリスクロス | 複数 | 2022年11月30日~2024年1月15日 | 計 98,784台 |
カローラクロス | 複数 | 2022年11月30日~2024年1月15日 |
合計台数は9万8784台となっています。
また、これらの車両以外にも、交換修理用部品として既に出荷され、組付けられた可能性がある車両が1個特定されており、特定できていない部品が合計3874個出荷されていることも確認されています。
不具合の詳細:パノラミックビューモニターのカメラ回路素子
今回の不具合は、運転時の安全確認をサポートするパノラミックビューモニターの前方および側方カメラに起因します。
【不具合の原因】
カメラ回路素子の製造工程における検討が不十分であったため、素子内部に亀裂が生じているものが存在します。
【発生する事象】
この内部の亀裂が使用過程で進展し、導通不良を引き起こすことがあります。その結果、ドライバーが確認すべき車両の直左の映像が表示されなくなるおそれがあり、これにより道路運送車両の保安基準に適合しない状況となります。
【発生状況】
トヨタ自動車には、これまでに787件の不具合報告が寄せられていますが、幸いにも、この不具合に起因する事故の発生は確認されていません。
改善措置とご対応方法
お客様の安全確保のため、トヨタ自動車は以下の改善措置を速やかに実施いたします。
【改善措置の内容】
対象となる全車両において、パノラミックビューモニターに組み込まれている当該カメラの製造番号を点検いたします。点検の結果、該当する製造番号のカメラが搭載されていた場合は、良品と無償で交換されます。
対象車両にお乗りの皆様には、後日、トヨタ販売店より改めてご連絡が入る予定です。また、ご自身の車両が対象かどうかご心配な場合は、以下の窓口までお問い合わせください。
- トヨタ自動車 お客様相談センター
- 電話番号:0800-700-7700
今回のリコールは、お客様に安心してカーライフを送っていただくための重要な対応です。対象となるお客様におかれましては、ご多忙のところ恐縮ですが、速やかに点検・修理を受けていただきますようお願い申し上げます。
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