スザンヌさんが語る旅館経営のリアル──1億5000万円の赤字と、それでも挑み続ける覚悟とは
タレントとして長年活躍されてきたスザンヌさん(38歳)が、2025年5月18日に放送されたTBS系の人気番組『日曜日の初耳学』にリモート出演し、ご自身が新たに挑戦している温泉旅館経営について赤裸々に語られました。
息子を育てながら経営を学ぶ日々
現在は地元・熊本を拠点に活動されているスザンヌさんですが、芸能活動だけでなく、小学6年生になるご長男を育てながら、日本経済大学にも通学されています。大学では主に経営学を学び、ご自身のビジネスに直接活かすことを目的に、日々努力を重ねておられます。
築70年の旅館を購入、改修費は想像以上に…
そんなスザンヌさんが、今年2月からスタートさせたのが、熊本県内にある温泉旅館「KAWACHI BASE −龍栄荘−」の経営です。約300坪もの広さを持つこの旅館は、もともと築70年以上が経過した古い建物。スザンヌさんは、この物件を「温泉も湧き出る素晴らしい場所で、熊本の魅力がつまっている」と惚れ込み、2400万円で購入されたそうです。
ところが、購入後に始まったリフォームには、多大な費用がかかることが判明します。
たとえば、屋根の瓦をすべて取り替えるだけで、なんと約2000万円。床もほとんどが木材で、下は土の状態だったため、そこにコンクリートを打つだけで約750万円が必要となりました。さらに、ボイラーの交換だけでも150万円。こうした積み重ねにより、改修工事だけで最終的には1億円以上の費用がかかったといいます。
スザンヌさんは「金銭感覚がおかしくなるほどでした」と率直な思いを語っておられました。
東京のマンションを売却して資金を捻出
これほどの大きな初期費用に対し、スザンヌさんは一切の借入を行わず、自らの資産でまかなったそうです。具体的には、これまで東京で所有していたマンションを7500万円で売却し、それを元手にしながら、コツコツと貯めてきたご自身の資金を投入し、旅館経営への第一歩を踏み出されたとのこと。
「せっかく挑戦するなら、うまくいかなかったとしても、その責任もすべて背負いたい」という覚悟をもって取り組んでおられる姿勢に、多くの視聴者が感動の声を寄せていました。
現在は大赤字、それでも前を向く理由
番組内では、女優のすみれさんから「ぶっちゃけ、旅館経営はうまくいっていますか?」という率直な質問が投げかけられました。これに対してスザンヌさんは、笑みを浮かべながらも「ぶっちゃけ…大赤字になっております」と苦笑い。続けて「まだ始まったばかりということもあって、今のところ赤字額は約1億5000万円です」と、包み隠さず現状を語られました。
しかし、それでもスザンヌさんは前を向いています。
「今は確かに大赤字ですが、15年という長期的なスパンで採算を取る計画を立てています。長い目で見て、しっかりと利益が出せるように、日々頑張っているところです」と、力強くお話しされていました。
客室にもこだわり、宿泊者に心地よい空間を
旅館の客室には、スザンヌさん自身が厳選した家具が置かれ、昔の面影を残しつつも、和のテイストを活かした内装にリフォームされています。番組では、リモート出演中にスタジオ出演者たちが実際に客室の映像を見て「おしゃれ」「きれい」と絶賛する場面も。スザンヌさんも「ありがとうございます」と嬉しそうに笑顔を見せていました。
応援の声が続々と
この真摯な姿勢に、番組視聴者やネットユーザーからは「本気度が伝わってきて応援したくなる」「シングルマザーでここまでやっているのが本当にかっこいい」「努力と覚悟に感動した」といった声が多数寄せられています。
最後に
スザンヌさんは、タレントとしての顔だけでなく、一人の母親として、そして経営者として、非常に大きな挑戦に向き合っておられます。現在は赤字という厳しい状況の中でも、未来を見据えて努力を惜しまない姿に、多くの方が勇気をもらったことでしょう。
これからも、スザンヌさんの旅館「KAWACHI BASE −龍栄荘−」が、多くの人に愛される場所となるよう、応援していきたいですね。
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